先日母が「これパオラの歯じゃないか?」と私に見せたのは、まさしく大きな犬歯でした。
え?どこの歯だろう…..
ワンともキャンとも言わないパオラの歯は、きっと腐って何かの拍子に抜けたのかもしれません。
タイニープードルのパオラの口内は小さく、一歳を超えても乳歯が一部残っていて、獣医さんから抜いてもらった経緯があります。
「二枚歯」はあまり宜しくないそうで、最小限の麻酔で抜いてもらいました。
話は戻りますが、抜けた歯がどの歯かを早速確認すると、下の犬歯でした。
物を嚙む時に一番大きな役目をする歯です。
左上の犬歯は辛うじて残っていましたが、下の両方の犬歯は全滅です。
そういえば、二カ月前に急にフードを食べ方が鈍くなり、あの手この手の作戦で食べてもらうことを
考えてました。
そしてとうとうすり鉢で毎回カリカリフードを磨り潰すという作戦に出たりしてましたね。。
これがとっても面倒で、、続けていくうちに私の指も痛くなるしで、ご飯の準備がちょっと憂鬱でした。
それが、ある時からカリカリだけでも食べるようになったパオラ。
きっと歯のせいだったのかもしれませんね。
パオラの抜けた歯はどれもこれも衝撃的な汚れ具合でしたが、それをスケラーで磨き落とすのが好きな私( *´艸`)
動物病院で抜いてもらうと先生は毎回「持って帰られますね?」と言って丁寧にジップロックに入れて渡してくれます。
それをせっせと磨くのが好きなんです(^-^;
犬の歯って、こんなに抜ける割に、火葬しても残るんですよね。。
先住犬テレジアを火葬した際に、「これが歯です」と見せられた時はショッキングでした。
あんなに骨格が立派と言われていたゴールデンレトリバーでも、火葬後の15歳のあの子の後ろ足の骨はとても脆い状態で切なくなったのを覚えています。
それでも歯はしっかりと残っているのですから、歯という存在を思い直した瞬間でした。
テレジアがまだ4歳の頃に、店頭で「牛のひづめ」を販売していました。
そうです、あの💩のような臭いを放つひづめです。
とても喰いつきが良いのでテレジアも大好きでしたし、お客様にも好評でした。
それがある日のこと….店内の床に異物が落ちていて、ふとテレジアの方に視線をやると、口元から血が出ていました。
あれれ?
なんだろう….口の中を確認すると、上奥歯の側面が剥がれていたのです。
それからはひづめを与えるのをやめました。
ひづめはエナメル質をダメにするのと、歯を破損させるとわかったので、販売も止めました。
「どうしても..」というおきゃ様には取り寄せてましたが、歯がダメになるのを知っていながら販売することは
ためらいがあり、正直にお客様にも伝えました。
当時ひづめをいっぱい与えていたお客様のわんちゃんが、後々歯で苦労することになった時にずいぶん後悔されていました。
「歯磨きガム」なるものが今でも市販されていますが、いちばん効果的なのは歯ブラシや布で歯を時々磨いてあげることなのかもしれません。
歯石取りをするよりも、そのケアをしているわんちゃんの方がシニアになってもきれいな歯をキープできているようです。